J1優勝に手をかける横浜Fマリノス 残留争いをする最下位・磐田に完封負けで川崎との勝ち点差2に詰められる。磐田は8試合ぶりの白星
12日=日産スタジアム J1リーグ優勝に手をかけている横浜F・マリノスが、残留争いを展開する最下位、ジュビロ磐田をホームに迎えた。マリノスが磐田に勝利し、同じ時間にキックオフする2位・川崎フロンターレと京都の結果次第で優勝が決定する大一番、横浜は圧倒的なボール保持をしながら、磐田のカウンター1本で先制され、そのまま0-1で敗れてしまった。
スコアレスで折り返した磐田は、ハーフタイムにここ2試合ベンチも外れていた遠藤保仁を上原力也に代えて投入。横浜FMも先制点を狙って交代を2枚替えするなど攻撃のパワーアップを狙った。磐田は、遠藤を起点としたカウンターやセットプレーから、前半よりボールをよく動かせる展開に。後半39分、途中出場の磐田・古川陽介がピッチ中央付近でボールを受けてカウンターへ。ボックス手前中央まで力強いドリブルでDFを突破し、同じく途中出場した左サイドの松原后にパス。古川は、このボールを受け取りターンから右足でシュート。ブロックに入った横浜FMのエドゥアルドに当たって、軌道の変わったボールがゴールに入って磐田が先制した。
優勝トロフィーに手をかけている横浜は、10月8日には、磐田同様残留争いをしているG大阪に0-2と完封負けを喫し、この日も最下位の磐田に完封負けと、長い足踏みが続き、京都を下した川崎Fとの勝ち点差はついに「2」にまで縮められた。29日の33節、浦和レッズ戦も、川崎を含め他会場の結果で優勝が左右される結果となった。
磐田は、8試合ぶりの白星をリーグ首位から奪った。残り3試合時点で17位・清水エスパルスとは勝ち点差「4」で、残留ラインの16位・ガンバ大阪との勝ち点差が「5」と、残留への望みをつないだ。難しい試合展開のなか、存在感を示した遠藤は試合後、「首位と最下位の試合、押されるのは仕方ない。(劣勢のなか)カウンターかセットプレーで得点できればいいと思っていた。(残留争いだからといって)ミスを怖がってプレーしてはダメ。(22日の試合は清水との)ダービーなんで楽しみにしている」とベテランらしくコメントしていた。22日は17位清水との「ダービーマッチ」、29日は16位のG大阪と残留をかけた「直接対決」と、緊張感漂う2連戦を迎える。