日本代表・森保監督 欧州視察へ出発 ９月のドイツ遠征での２試合は、W杯と同じ「２６人枠」で実践を想定
２４日＝成田空港 サッカー日本代表の森保一監督（５４）が、開幕したヨーロッパ各リーグ視察の出発前に取材に答え、9月２３日アメリカ、２７日エクアドルと対戦するドイツ遠征2試合（デュッセルドルフ）は、カタールW杯の登録メンバー枠と同じ26人を招集し、本番への実践的な強化試合とする考えを明かした。日本代表はデュッセルドルフで行われる「キリンチャレンジカップ」で、11月のW杯カタール大会の強化試合に臨むが、W杯の開幕がシーズン中となったため、過去のように長いキャンプや壮行試合が行えない。このため長期で揃っての活動はこの９月が最後となるなため、森保監督は「（今回は）6月（の親善試合）とは現段階では違う構想を持っている」とした上で、「6月は選手全体にプレーの機会、時間を少し長く持ってもらいながら（スタメンは固定せず）より多くの選手にプレーしてもらおうということで4試合を戦ったが、今回はある程度、カタールW杯を見据えて選手の起用を考えたい」と明かし、招集人数も、本番と同じ２６人（これまでより３人増）にし、試合だけではなく練習、ベンチワークから本番を想定しての実践を計画する。
また、イタリアからドイツ１部シャルケに移籍した主将、ＤＦ吉田麻也（３３）とは個人面談を行い、選手からの意見を聞く機会とするという。監督は３週間、デュッセルドルフを拠点に国内リーグやオランダ、ベルギー、フランスと日本選手が在籍するクラブの試合や練習を行い、中旬に予定されるドイツ遠征のメンバー発表は現地からオンラインで実施する。今月中には、アディダス社のＷ杯用公式ユニホームが発表される。カウントダウンのスピードもここから一気に上がりそうだ。ちなみに監督は２３日に５４歳の誕生日を迎え、「多くの方々にメッセージ、声援を頂いた。恩返ししたい」と改めて初の８強入りを見据えた。
