スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2022年8月18日 (木)

ACL決勝トーナメント1回戦 Jリーグ16位の神戸が、同首位の横浜F・マリノスを3-2で下し2年ぶり8強へ進出 マリノスは公式戦4連敗

18日=埼玉スタジアム AFCチャンピオンズリーグ(ACL)が決勝トーナメント1回戦が行われ、ヴィッセル神戸が横浜F・マリノスとのJリーグ対決に3-2で勝って準々決勝へ進出した。前半7分に、DF飯野七聖が先制ゴール。先制点で余裕を持って高い位置からのプレスにも勢いをつける。11分に、マリノスのFW西村拓真のヘッディングで追いつかれたが、前半31分、プレスから飯野がボールを奪うと、この試合で「マン・オブ・ザ・マッチ」を獲得した山口蛍が速い縦パスを送る。大迫が右サイドからゴール前にクロスを供給し、佐々木がダイレクトシュート、これがDFの腕に当たった。VAR(オンフィールドレビュー)の結果、神戸にPKが与えられ、これを佐々木が決めて2-1に。J1首位のマリノスと、現在リーグ16位と低迷する神戸の対戦は、アジアを舞台にし、神戸がリードして前半を折り返した。
 後半、神戸は大迫に代わりFW武藤嘉紀を起用。マリノスがパワーをかけて攻撃を展開するなか耐え凌ぐ。そして残り10分、神戸は先制点から波に乗る飯野が走ってボールを守ると、そこから攻撃につなげ、最後はFW小田裕太郎がワンタッチで3点目。飯野は3点全てに絡む活躍を見せた。最後は1点を返されたが、神戸は2020年以来2年ぶりのベスト8進出を決めた。
 一方マリノスは、3日のルヴァン杯準々決勝広島戦、7日のJ1川崎F戦、10日のルヴァン杯準々決勝広島戦に続き、これで公式戦4連敗と苦境に。2020年に続くベスト16敗退で終わった。準々決勝の組み合わせは20日の抽選会(午前)で決まる。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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