スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2022年7月16日 (土)

オレゴン世界陸上 「新しい歴史を作りに来た」100㍍サニブラウン準決勝へ 「新しく歴史を作れた」1500㍍田中希実も準決勝へ

 男子100m予選にサニブラウン・A・ハキーム(23)と坂井隆一郎(24)が出場し、サニブラウンは予選7組、自己ベストに0秒01に迫る9秒98の好記録で1位となり、3大会連続の準決勝進出を決めた。4組に登場した坂井は世界選手権初出場ながら、10秒12の3位で、各組3位以内の条件を満たし堂々着順で準決勝へ進んだ。この日は予選でサニブラウンを含め、実に7人が9秒台をマークする超ハイレベルのレースに。そんななかでもサニブラウンは不調も怪我もなく今大会を迎えており「歴史を作りにここにきた」と準決勝へ自信を見せた。
 坂井は、昨年の東京五輪金メダルのL.M.ヤコブス(イタリア)と同組。1コースで周囲を見られない点を集中力に変え、得意のスタートダッシュで飛び出し、中盤以降もスピードを落とさず3位に入った(自己ベスト(10秒02)。坂井はレース後「(五輪の金メダリストも同じ組だったが)あまり考えず自分のレースをしようと思って走りました」と、準決勝での好記録を目標に掲げた。
 東京五輪銀メダルのF.カーリー(アメリカ)は予選2組で9秒79、前回大会優勝のC.コールマン(アメリカ)は6組に登場し、最後は流しながらも10秒08で1位通過。レベルの高い100㍍準決勝は17日(日本時間10時予定)に行われる。

 女子1500メートル予選には、田中希実(豊田自動織機)が出場。4分5秒30をマークし2組目の7着でタイムで拾われ、翌日の準決勝に進んだ。同種目日本勢史上初となる準決勝進出に、レース後は「新しく歴史を作れたと思う。準決勝に残れて(世界陸上が)始まった感がある。楽しみたい」と、ほっとした様子を見せた。田中は今大会、800メートルと5000メートルにもエントリー。16日(日本時間17日)の準決勝に臨む。
 男子走り幅跳びの橋岡優輝(富士通)は2本目に8㍍18を跳んでトップで予選を通過した。決勝では自己記録8㍍36を上回る日本記録更新を狙う。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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