オレゴン世界陸上 日本選手団で新型コロナウイルスのクラスター発生 マラソンの鈴木健吾と一山麻緒夫妻は欠場 コーチ3人、山崎監督、役員合計7名の感染確認(16日1600現在)
日本陸連は16日、米オレゴン州で開催されている世界選手権男子マラソン代表、鈴木健吾(富士通)、女子マラソンの一山麻緒(資生堂)の夫妻が、新型コロナウイルス感染症で陽性となったと発表。あす男子、明後日の女子、それぞれのマラソンを欠場することになった。加えて、マラソンのコーチ陣、高岡寿成シニアディレクター(カネボウ)、一山を担当する永山忠幸コーチ、鈴木が所属する富士通の福嶋正コーチと、マラソンだけで現時点で5人のクラスターが発生した。16日午前には、今回の選手団監督の山崎一彦氏と、役員と計2人の感染が発表されたが、午後になってさらに人数がふえ、緊急会見が行われた。
感染が確認された7名は既に、選手村の別棟で安静加療をしており、5日目にPCR検査を再度実施し、陰性の場合はそのまま合流できるという。風間明団長は(専務理事)「細心の注意をしてきた。本当に残念で、(鈴木と一山は)調子を整えていたので欠場は心が痛む。陰性の結果をもらい、次のステップに進んで頂きたい」と、夫婦で初の出場となった世界選手権への思いを慮った。会見には、鎌田浩史ドクターが同席し、「こちらに入ってから、別々の感染経路で(クラスターに)広がったのではないか。現時点で濃厚接触者の検査を行っている」と、今後も増加する可能性を示した。