スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2022年7月16日 (土)

米国で初の開催、オレゴン世界陸上始まる 走り高跳びの真野がこの種目日本勢初の決勝に進出 金メダルを分けた’あの2人’も予選突破

15日オレゴン州ユージーン(日本時間16日)オレゴン大ヘイワールドフィールド 気温25度、湿度40% 
陸上の世界選手権オレゴン大会が開幕し、午前中、日本人のトップバッターとして走り高跳びに出場した真野友博(しんの、25=九電工)が2メートル28を跳び、決勝に進出した。この種目での日本人初の決勝進出となった。2メートル21、25を1回目で出発しながら、2メートル28を1回目で成功。大声で叫んでガッツポーズを見せ、試合後は、「それまで失敗が続いたので、ガラにもなく叫んでましたね。ホッとしている。(過去の日本勢最高記録は)知っていたけれど、予選突破しか考えていなかった。決勝でも自分の跳躍をしたい」と、照れながら日本時間18日の決勝に視線を向けた。赤松諒一(アワーズ)は、2メートル21で予選突破はならなかった。
 また昨年の東京オリンピックで五輪史上初めて、2人同時に金メダルを獲得して世界的に話題をさらったムタズエサ・バルシム(カタール)とジャンマルコ・タンベリ(イタリア)が登場し、ともに予選を突破した。2m28を3回目でクリアしたタンベリは、「東京五輪の後ケガも難しい調整を強いられたが、決勝に向けてまた新たな気持ちで臨みたい」と、金メダリストの登場に、ミックスゾーンでは各国の取材を受けていたが、笑顔で丁寧に応じていた。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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