サッカー日本代表キリンカップ決勝チュニジアに0-3の完敗 6月強化試合4連戦を優勝で飾れず、2勝2敗で終了
日本にとっては6月の強化試合4連戦を締めるゲームで、この試合を最後に、強化試合は欧州で予定される9月の国際マッチデーのみとなる。2日にパラグアイを4-1で下し、6日のブラジル戦は0-1で敗戦。10日のガーナ戦は4-1で勝利。チュニジア戦は、海外組を含めた編成は最後になる見通しで(E1は国内組で臨む予定)、国内でサポーターの前でプレーを見せる最後の機会となるだけに、優勝で終わらなくてはならないゲーム。最新の国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは、日本が23位でチュニジアは35位。チュニジアもW杯カタール大会出場を決めている。過去の戦績は日本の4戦全勝で。直近の対戦は2015年3月に日本で行われた国際親善試合で、日本が2-0で勝利した。
日本は、左サイドにこの4連戦で初めて招集された伊藤を起用、右に長友、センターでは冨安が最後まで出場できず、板倉と吉田の4バック。中盤は遠藤、右に原口、左に鎌田、前線は中央に浅野、右に伊東、左に南野を並べて、4-3-3を敷いた。
チャーター便とはいえ、ボツワナから中東経由で来日したチュニジアは「疲労が蓄積している」と、ジャレルカドリ監督が試合前日の会見で漏らすほどだったが、試合開始と同時に、高い位置で強いフィジカルから日本のボールを奪ったのはチュニジア。そのままショートカウンターにされるなど日本は苦戦を強いられた。
立ち上がりにDF伊藤からのスルーパスを受けた南野がシュートを打てず、35分には、右サイドの伊東が切り込み、ゴール前でフリーの鎌田へ。しかし、これを決めきれず前半は0-0で終わった。
後半、原口に代わって田中を投入。ボールは圧倒的に持ちながらも、チュニジアが随所に見せるからだを当てる守備に跳ね返された。6分には長友がイエローカードを受けるなど、守備の連係が乱れるところ、2分後の8分、チュニジアは右サイドで裏を取ると、吉田がこれに足をかけて止めてしまいPKに。ロムダンに決められ先制を許す。
26分にも堂安と久保を投入。残り時間につないだはずの31分、チュニジアの右サイドへ送られたロングボールはペナルティエリア内へ。吉田がこの処理に戸惑っている間にムサクニにマイナスのパスを送られ、走り込んだサシがゴール。2点を奪われ突き放された。アディショナルタイムの緩慢な守備のスキを突かれ、後半32分に交代で入ったジェバリにゴールを決められ0-3と惨敗。9月までフルメンバーでの活動が組めない代表に大きな不安を残した。