日本サッカー協会とキリングループと8年契約に基本合意 従来の「日本代表オフィシャルパートナー」から大会、育成、審判までの「日本サッカー協会オフィシャルパートナー」に
6月1日=JFAハウス(東京都文京区) 日本サッカー協会は、キリングループと2023年から30年まで8年間のオフィシャルパートナー契約に基本合意したと発表した。2022年いっぱい残っている従来の契約内容では「サッカー日本代表オフィシャルサポーター」で、代表の支援を行うものだったが、新規契約は、日本代表のみならず「日本サッカー協会オフィシャルパートナー」としての契約となる。田嶋幸三会長は、「新しい時代に合わせて、JFAの資源(人材や支援者、施設関係)をキリン様には使って頂きながら、新しい価値を生み出せる強固な関係を築いていきたい」と共創関係を示し、23年1月から30年12月31日までの契約は、男女代表のほか、U23、フットサル、ビーチサッカー、サッカーe各代表のほか、天皇杯など大会関連事業、技術、審判ほか事業での包括的なサポートを得る。SDGsを念頭に、少子高齢化や地球温暖化など様々な社会課題の解決に協力していく。
会見で調印を行ったキリンホールディングス株式会社の磯崎功典社長は、会社としてのブランド力は無形の財産のなかでももっとも重要としたうえで「その基準のなかで、サッカーといえばキリン、キリンといえばサッカーと、ブランドを作り上げてきた。いい時も悪い時も変わらない関係があって、ブランド力が確立したと思っている。カタールW杯ではベスト8以上を果たし、ドーハの歓喜、夢と希望を届けて欲しい」と、11月のカタールW杯、大型契約への期待をにじませた。キリンは1978年、当時の「ジャパンカップ」(現在キリンカップ)を初めて支援して以来、今回の契約で半世紀を超える異例のスポンサーとなる。