スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2022年6月 9日 (木)

陸上日本選手権100㍍予選にサニブラウンが登場 余裕の10秒11トップ通過で夜の準決勝へ進出 多田、桐生、小池も

9日=大阪・ヤンマースタジアム長居(12日まで、気温25・2度、湿度54%=午後3時の気象) 7月の世界陸上代表選考会を兼ねた日本選手権が始まり、男子100㍍予選が午後3時過ぎから行われた。昨年の覇者で連覇を狙う多田修平(住友電工)は1組目に出場し10秒32の2着、この組を10秒30で走った林拓優(日体大)が1着だった。春先のケガからレース出場を見合わせてきた桐生祥秀(日本生命)は、2組目10秒29位の2位(1位と同タイム)。昨年の今大会では5位に沈み東京五輪出場権を逸している。
 拠点を置く米国から帰国して出場しているサニブラウン・アブデル・ハキーム(タンブルウィードTC)は10秒11(無風)で1着と余裕を見せて準決勝へ、17年、19年に続く3回目の優勝を狙う。 小池祐貴(住友電工)は10秒24で6組1着だった。9秒台の自己記録を持つ、桐生、サニブラウン、小池と、昨年の王者・多田はそれぞれ準決勝に進出。午後7時5分からの準決勝、あす10日の決勝でも世界陸上100㍍の標準記録10秒05の突破にかける。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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