Bリーグチャンピオンシップセミファイナル 宇都宮が千葉、川崎とアウェー4連勝で2年連続の決勝へ 比江島が24点と活躍「自分たちでビックリするくらい団結力が出ている」宇都宮・渡邉
22日=とどろきアリーナ Bリーグ1部チャンピオンシップ・セミファイナル 2先勝したチームが勝ち上がるチャンピオンシップ準決勝セミファイナルで、東地区4位のワイルドカードで出場した宇都宮ブレックスが21日の初戦に続いて、東地区2位の川崎ブレーブサンダースを77対73で下して2連勝し、昨年に続き2年連続決勝進出を決めた。
準々決勝では千葉にも2戦先勝した宇都宮は、ポストシーズンに入って試合にいい入りで主導権を早く握る展開で、この日第1Qも立ち上がりから比江島慎の3ポイントなど4本を含んで4-13と序盤をリード。その後、川崎の固い守備にミスを連続し、すぐさま試合をイーブンに戻されて19対15で第1Qを終えた。その後も一進一退の激しい攻防が続き、第2Qは、相手のフィールドゴールを2本に抑えて31対28と逆転。前半を終えて、宇都宮は3ポイント成功率で川崎の11・1%を大きく上回る36・8%で後半へ入った。
第3Qは52対52のイーブンとなり迎えた第4Q、激しいシーソーゲームで、残り時間1分32秒で67-67となった。1分を切って、宇都宮の比江島が2本のフリースローを決め69点とリードを奪うと、ファウルゲームから比江島がフリースローで8点を決めて逃げきった。比江島は5本の3ポイントを含んで24点6アシストの活躍で、宇都宮はリーグ初年度以来5季ぶりの優勝を目指して28日からの決勝(東京体育館)に進出。琉球対島根の勝ち上がったチームが決勝を争う。
宇都宮のPG・渡邉裕規は試合後の会見で「(CSに入って)自分たちでもビックリするくらい団結力が出ている。負けたら終わりという危機が迫っているところで、CSで成長していると実感できている」と、千葉、川崎とアウェー4連勝の勢いを団結力とした。比江島は「我慢して我慢して勝ち切れた価値ある勝利。昨年は勝って当たり前のプレッシャーがあり、今年は怖いものはないというか、失いものはない。(決勝の)心境はそこが違う」とチャレンジャーの立場を強調した。
宇都宮・安齋竜三HC タフな試合で、川崎のエナギーと会場の雰囲気を感じながら、どちらに転んでもおかしくないゲームだった。チャンピオンシップに入ってからの選手たちの遂行力には、すごいなと、指揮を執っていても思う。川崎の攻撃はバリエーションがあって守りにくかった。去年は絶対優勝というチームを作っていたが、今シーズンはチャレンジャー。また強いチームが(琉球か島根)来るのでしっかり戦いたい。
川崎・ファジーカス 残念だが、宇都宮はいい形で入ってきて連勝したのは祝福したい。Bリーグのタイトルが取れていないので、自分があとどれくらいここにいられるのか分からないからしっかり取れるように目指したい。宇都宮は堅実なチームで自滅することはない。自分たちが勝ち切らなければならない相手だ。4Qに自分ももう少しシュートを打てたかもしれない。