Bリーグチャンピオンシップ宇都宮が無傷の6連勝で5季ぶり2度目の王者に 比江島慎がMVP受賞 5年前と同様田臥勇太主将が戴冠
29日=東京体育館(観衆6874人) Bリーグのチャンピオンシップファイナル第2戦が行われ、初代王者で、5季ぶり2度目の王者奪還にかけて28日に先勝した宇都宮ブレックス(ワイルドカード1位)が、初優勝を狙う琉球ゴールデンキングス(西地区1位)を82―75で下し2連勝で5季ぶり2度目の優勝を果たした。
シーズン中の勝率では6位、今チャンピオンシップにワイルドカードで出場した宇都宮は、初戦で、昨年決勝で敗れた千葉ジェッツと対戦。難敵を、ポストシーズンのアウェーで初めて下した勢いのまま、千葉、川崎、琉球と3戦全てで2先勝、6連勝と破竹の勢いで頂点に立った。チャンピオンシップでは常に試合の先手を取って主導権を完全に掌握。チーム全体で、勝負どころの流れを掴み、相手を追い込む「試合巧者」ぶりが際立った。
優勝のプレッシャーがかかったこの試合も、立ち上がりから一気に9―0まで持ち込み、最大13点のリードを奪って試合を優位に展開した。第4Qでは、残り22秒で77対75と沖縄が2点差まで詰め寄ったが、ポストシーズンMVPを獲得した宇都宮の比江島慎(24得点)が、残り20秒からフリースロー3点を含み5点を奪って、琉球を突き放した。
初の決勝を経験した琉球は、新型コロナウイルスやけがの影響で主力選手の欠場が相次いだが、チャンピオンシップで初の東西対決を叶え、シーズンでは49勝7敗(勝率.875)と過去最高の勝率1位となるなど、強豪としての地位を不動のものにした価値あるシーズンだった。