スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2022年5月 9日 (月)

「(久保建英が)成長するにあたって一皮むけないといけないとき」森保監督 降格圏で戦う久保を激励 リーグ戦無得点の大迫、EL決勝進出の鎌田にも言及

9日=オンライン 日本代表・森保一監督(53)がオンラインの取材に対応し、マジョルカ(スペインリーグ)のMF久保建英に強いエールを送った。現在2部降格圏で苦闘しおり、直近のリーグ戦では残留争いのライバルであるグラナダに、ホームで6失点と大敗している。久保は先発したが、開始早々の得点機を決めきれず、後半40分までプレーした。森保監督はこの日、久保について「彼にしかない能力がある選手だと思っている」と、これまでの評価を強調。そして「成長するにあたって一皮むけないといけないとき」と、久保が試練の時をどう乗り越えるかに期待を寄せた。
 マジョルカは、元日本代表監督のハビエル・アギーレ氏がチームを率いており、残留のため守備的なシステムを取らざるを得ず、久保の出場機会も減る状況だ。厳しい守備を求められ、同時に得点に絡むという任務を課せられている点も考慮しており、「アギーレ監督からは厳しい要求をされていると思う。難しい状況を乗り越えていける選手」と、ワールドカップイヤーの20歳に現状突破を求めていた。
 一方、ベテランの状況にも言及。リーグ戦で今季まだ無得点のFW大迫勇也(31=神戸)について「コンディションを100%に戻してほしいと願っている」と、センターFWとして日本代表の攻撃を担うエースを慮った。今季はACL(アジアチャンピオンズリーグ)プレーオフで2得点を決め、チームを本戦出場に導いたが、リーグ戦では出場9試合無得点。8日のG大阪戦(パナスタ)でも、シュート1本で後半9分に途中交代している。チームも11試合を終えて、4分け7敗の未勝利と最下位から浮上の機会を掴めずにいる。
 また、欧州リーグ(EL)で決勝進出を果たしたフランクフルト(ドイツ)のMF鎌田大地(を高く評価した。チームの主力として、42季ぶりの決勝進出に貢献し、準決勝ではゴールを決めている。森保監督は「持っていた攻撃の能力を、強度高く上下動しながら発揮するところはレベルが上がった。外せないパフォーマンスを見せている」と評価した。
 日本代表ではW杯最終予選の突破をかけたシリーズでも選外と、力を発揮できなかった面もあり、監督も「プレッシャーの中でもできるという部分を代表でも発揮してもらえれば自然とチーム力に反映されると思っている。(持ち味を発揮できるよう)次は環境作りをしていきたい」と、6月の国際試合、キリンチャレンジ、キリンカップへの選出に前向きだった。


 

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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