スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2022年1月27日 (木)

日本代表W杯最終予選 大迫、伊東の2点で中国を下して4連勝。グループ2を守る 最終予選に入って初の「自力2得点」で勢い掴むか

27日=埼玉スタジアム(11753人、気温6・8度) 来年のW杯カタール大会出場権をかけたアジア最終予選が行われ、日本代表は、昨年アウェー戦(カタールにて)で1-0と勝利した、FIFAランキング74位の中国をホームに迎えた。初戦のオマーン戦で敗戦を喫して最終予選スタートダッシュに失敗したものの、ここまで盛り返してW杯出場圏内のB組2位に付け、今年初戦でラストスパートに入りたいところ。中国も昨年12月に監督が交代、メンバーも新たに臨んだため、日本にとっては情報が少なく、選手の臨機応変さも求められた。
森保一監督(53)は、けがで不在のDF吉田麻也(サンプドリア)に代わる2連戦の主将に、中盤の遠藤航(シュツットガルト)を指名。同じくケガで不在の冨安健洋(アーセナル)と吉田のCBには、谷口彰悟(川崎)と板倉滉(シャルケ)が入った。森保監督は試合の中で2人の「息があっている」と評価。安定守備からリズムを作り、日本は前半13分、ペナルティーエリア内でMF伊東がクロスを上げた際、相手DFの手に当たってハンドの判定。絶好の序盤でFW大迫がPKを決め、昨年の中国戦以来となる1-0と、先制点を再び奪った。
しかしこの後、追加点は奪えないまま後半に。中国はシュート0本、CKもなく、攻めの形は作れなかった。
後半、中国のペースに合わせてしまったのか、なかなか追加点が奪えず、森保監督は大迫を前田大然(セルティック)、DFの長友佑都(FC東京)を中山雄太(PECズヴォレ)に交代。直後の後半16分、その中山が左サイドからのクロスに、伊東純也(ヘンク)が頭で合わせて追加点を奪った。伊東は、W杯予選3試合連続ゴールと予選をけん引する存在を強くアピールした。

キャプテンを務めた遠藤は試合後、「内容には満足していないが勝つことができて良かった。チームとしては2点目を取ろうとトライしたが、相手も前からこないため、中国のリズムに合わせてしまった。もうちょっと縦に勝負してもよかった」と、反省点を口にした。
森保監督は「(この試合で)いいイメージの共有ができた。チームの総合力を高めることができたのでポジティブだった。サウジアラビアはインテンシティも高い。次元の高いエベルで戦うことを覚悟したい」と、2月1日に対戦する首位サウジアラビア戦を見据えた。日本は最終予選で、勝った5試合ともゴールは1点のみだった(10月のホーム、オーストラリア戦は2-1だったが2点目はオウンゴールに)。この日の2得点は、最終予選に入ってはじめて2ゴールを決めた形となった。
 
同グループの3位につけるオーストラリアはベトナムを4-0で下し、日本とは勝ち点1差の14で得失点差は9。日本は勝ち点15で2位を堅守、サウジアラビアとオマーンの一戦は28日早朝に行われる。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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