W杯最終予選中国戦を前に森保監督公式会見、遠藤航が主将に指名 監督交代後の初戦となる中国の情報不足に戸惑いも
26日=オンライン 27日のW杯カタール大会アジア最終予選中国戦(埼玉スタジアム)に向け、日本代表・森保一監督がオンラインで会見に臨んだ。ホームで中国、サウジアラビアと2連戦の今シリーズには、CBの吉田麻也と冨安健洋2人がケガで不参加。守備の砦としての不在と、チームをリードしてきた吉田主将の不在がどんな影響をもたらすか未知数とされる。そうした中、森保監督はキャプテンにMF遠藤航を指名。25日メンバーが揃ったところで通達したという。「先ずは、チームの中心としてこれまでも活動している。ポジション的にも攻守のつなぎでチームの真ん中でプレーしてくれている。若い世代と経験のあるメンバー両方でもコミュニケーションを取れる(存在なので主将に得選んだ)と、16年、リオデジャネイロ五輪で主将を務めた遠藤に、緊急事態での大役を託した。
中国は昨年12月、前監督が辞任し、この試合が、新監督(リー・シャオペン氏)に代わって最初の試合となる。このため戦術、監督の采配についての情報がなく、森保監督は会見で新華社に聞かれると「(監督について)ひとつだけえ分かっているのは、武漢の監督をされていたということだけ」と苦笑いしながら答え、従来、徹底した情報分析で臨める試合とは異なる事態に、少し戸惑いの表情を浮かべた。
こうした事情からも、ピッチの中央でゲーム展開を分析しながら、「即興で」最善の戦術を選択するMFの存在が重要で、遠藤はこの点でも重い任務にあたる。公式練習が1630から行われる。