北京五輪結団式「日本中へ勇気と明るさを届け、社会の未来への希望となれるよう全力を」高木美帆主将 伊東団長は過去最多の平昌13個を上回るメダル数を目標に
29日=都内 2月4日に開幕する北京冬季五輪に出場する日本選手の結団式(役員コーチを含み262人)が、都内ホテルで行われた。前回平昌大会の小平奈緒に続いて、女子スピードスケートから選ばれた高木美帆選手(27=日体大職)が、「冬季競技の活躍が日本中へ勇気と明るさを届け、社会の未来への希望となれるよう全力を尽くすことを誓います」と、オミクロン株の感染拡大のために人数を大幅に制限して行われた式典で宣言した。
高木は、500㍍ほか5種目の出場権を手にしており、「バンクバー五輪(10年)に出場して12年で、こうした大役を頂いて嬉しかった」と、主将を受諾。前回平昌では小平が、「(夏も冬も)主将は金メダルを取れない」という長年のジンクスを打破して、500㍍の金メダリストに輝いている。
ご夫妻で式に出席した秋篠宮さまは「感染症への対応に十分心を配られつつ、日頃の成果を存分に発揮されることを期待しています」と選手を激励した。
旗手の、スピードスケート・郷亜里砂(34=イヨテツク)は、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長から伊東秀仁団長に渡された選手団旗を受け取った。もう1人旗手を務めるノルディック複合の渡部暁斗(33=北野建設)は、欧州に滞在中で北京に直行する。伊東団長は記者会見で「(冬季大会過去最多の13個だった)平昌五輪を超えるぐらいのメダルを取りたい」と、目標を示した。今大会の代表124人は、海外開催の冬季五輪では最多となる。本隊は、30日に羽田空港からのチャーター便で北京入りする。