なでしこジャパン 9回目のW杯出場権と3連覇のダブルミッションをかけてアジア杯へ合宿スタート 冷たい雨のなか90分の初練習
11日=千葉県内 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」が、23年の「ニュージーランド・オーストラリアW杯」アジア予選を兼ねる「アジアカップ2022インド大会」に向け、国内合宿をスタートさせた。インドで合流する岩渕真奈(28=アーセナル)をのぞく22人全員が集合。冷たい雨が降り続く厳しい天候のなか、約1時間半のトレーニングを行った。
取材は、現地での練習見学はできるものの、オミクロン株の感染拡大へ配慮して対面ではなくオンライン取材に。池田太監督(51)は「オフを取っていた選手も、試合の間隔が空いた選手もいたので、動き作りも含めて、楽しい雰囲気を作りつつ汗を流した。(選手の状態を)判断できるように全員で同じようなトレーニングをした」と、主な練習となったボールを使ったフィジカルチェックについて説明。14年(佐々木則夫監督)、18年(高倉麻子監督)に続く3連覇がかかり、W杯は全大会出場(9回目)も重大なミッションだ。「もちろん連覇はしているが、このチームで確実にW杯の出場権を得るのは絶対条件。アジアでいろんな試しができる展開になると一番良いと思っている」と、短い準備期間で「二兎を追う」難しい大会にも意欲を見せた。15日のインド出発まで国内でのトレーニングを行い、その間、男子大学生との練習試合も組む。グループリーグ初戦はミャンマー(21日)、2戦目はベトナム(24日)、グループ最終戦は韓国(27日)で、8か国によるノックアウトステージへ。W杯出場権は、23年W杯開催国のオーストラリアを除く5カ国に与えられるため安全圏にいるといえる。