スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2021年12月12日 (日)

サッカー天皇杯準決勝 浦和がC大阪を2-0で下して決勝進出 3年ぶりの天皇杯をかけて19日大分と決勝

12日=埼玉スタジアム(30933人) サッカーの天皇杯準決勝が行われ、埼玉スタジアムでは浦和がC大阪を2-0で下して、3年ぶりの天皇杯優勝に向けて決勝へ駒を進めた。浦和は、今季で引退する阿部勇樹、契約満了で退団するDF槙野智章、DF宇賀神友弥が、観客収容率の上限が撤廃された「ホーム」最後の試合を飾るべく、試合開始から全員がハードワークする。一方C大阪も、大久保嘉人が今季限りで引退。両チームとも、タイトル獲得への特別な思いがこもった試合となった。
 前半27分、浦和の宇賀神がイエローカードを受ける。しかしこのプレーでこうしていた試合の流れが、動き出した。右サイドから関根貴大が、右足でクロスを上げる。ファーサイドに流れたボールを、明本孝浩が後方の宇賀神へとパス。宇賀神は、ペナルティエリア左から低い軌道でシュートを放ち、これがゴール右隅に決まった。待望の先制点が浦和にもたらされた。
 大久保がゴール前で鋭い動きを見せるが、浦和の早い守備にチャンスをほとんど作れず前半は終了。後半も浦和は、運動量を全く落とさず、44分には、後半入った小泉佳穂が、左サイドを一人で突破、GKとの1対1を冷静に決めて追加点を奪って2-0とした。
決勝で、Jリーグの王者川崎をPK戦で下した大分と19日、国立競技場で対戦する。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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