新型コロナウイルスオミクロン株 スポーツにもまた打撃 サッカー日本代表森保監督年末の欧州視察中止か、1月の親善試合、W杯最終予選実施にも懸念
1日=オンライン サッカー日本代表の森保一監督(53)がオンライン取材で「オミクロン株」の急拡大に伴う日本政府の防疫対策によって、今後の予定、日程の大幅な再調整について考えを明らかにした。年末年始には、ひざのケガから復帰したMF久保建英(マジョルカ)をはじめ、欧州での視察を予定しているが「新たな問題(渡航で)が出ている。まだ中止にしてませんが、日々の状況や政府の決定をみながら判断したいと思います」と話し、欧州視察の中止の可能性を示した。
また年明け1月21日にはウズベキスタン代表との親善試合(埼玉)、同27日にはW杯最終予選の中国戦、2月1日には同サウジアラビア戦(ともにホーム)を控える。現状、政府は「特段の必要がある場合を除く(外国人の)入国は認めない」と、従来は認めていたスポーツ界にも厳格な姿勢で、W杯予選の準備として重要なウズベキスタン戦への影響、さらにAFC(アジアサッカー連盟)がハンドリングする最終予選のレギュレーション変更も懸念される。
ウズベキスタン戦は国内組主体で臨む予定で、同1月17日から合宿も計画。オフ明けでコンディションが難しい時期となるため、早くも来週にはこの親善試合のための参加メンバーを、異例の早期に発表する。監督は「オフ明けの意識を(合宿があれば強く持てる)そこに早めに持っていってほしい」と狙いを明かした。
また1日、池田太監督新体制後に初めての国際試合を行ったオランダ遠征から帰国するサッカー日本女子代表「なでしこジャパン」のスタッフ、選手ともに、日本政府が発表した新型コロナウイルスの新株とされる「オミクロン株」への防疫に従い、帰国後14日間の待機を行うと発表した。なでしこジャパンは、11月25日にアイスランド(0-2)、29日にオランダ(0-0)と対戦。23人のうち、海外でプレーする5人を除き帰国時の水際対策に従うため、空港検疫所定のホテルにて6日間の隔離、7日目以降は自宅(又は事前に手配した宿泊施設)にて14日目まで待機となる。このため今週末4日に予定されているWEリーグには出場できない。また今月予定していた国内合宿も取りやめとなるなど、感染状況が落ち着き、ようやく観客数の上限撤廃などへ舵を切ったところに、また新たな障壁が生じている。