天皇杯 浦和が大分をアディショナルタイムで突き放し2-1で3大会ぶり優勝 ACL出場権獲得「奇跡が起きた」リカルド監督
19日=国立競技場(観衆57785人) 101回目の天皇杯(全日本サッカー選手権)決勝が行われ、浦和が大分を2-1で下して3大会ぶり8度目の優勝(前身の三菱重工時代からで優勝記録最多タイ)を飾るとともに、リーグ戦では6位に終わり出場権を得られなかったAFCのチャンピオンズリーグの出場権も手にした。浦和は前半6分、右サイドをドリブルで突破した関根貴大(26)が粘ってエリア内に、マイナスから中央へ出したパスに、FW江坂任(29)が中央付近から右足ダイレクトでシュート。試合の序盤で先制した。
16年から指揮を執り3年でJ1に昇格させた片野坂知宏監督のもと、 大分は監督の最後の試合に前半から球際でも浦和に迫った。守備では序盤の1点のみに抑えて後半での反撃を狙った。
浦和は後半、この試合で退団する宇賀神友弥、槙野智章らが交代で入り、最後まで運動量を落とさないハードワークを徹底。終了間際に、準決勝でJリーグ覇者・川崎を延長、PK戦で下す粘りを見せた大分が、ペレイラのゴールで同点に追いつく。しかし5分とアディショナルタイムが表示された3分、浦和の槙野がシュートコースにヘディングで入ってこれがゴールに。ラスト数分で、両チームの今季を集大成する集中力、底力、気持ちがぶつかり合う好ゲームを浦和が勝ち切った。