サッカー日本代表・森保一監督 1月に国内での国際親善試合で中国、サウジアラビア戦の準備「試合勘を取り戻して最終予選に向かいたい」
24日=オンライン サッカー日本代表の森保一監督(53)がオンラインでの取材に臨み、来年1月に再開する22年W杯カタール大会アジア最終予選に向けて、国内組を中心とした国際親善試合を国際Aマッチデーに(IMD)要望していると明らかにした。日本代表は1月27日に中国、2月1日にサウジアラビアと、ホーム2連戦に挑む(開催地は未発表だが埼玉スタジアムが最有力)が、国内組は12月4日にJ1は最終節、また勝ち残ったクラブについては19日に決勝を終えるとオフに突入。オフから立ち上がりのコンディションが懸念されている。監督は「(最終予選の初戦の)オマーン戦で痛い敗戦を経験している」と、9月の最終予選初戦でオマーンに敗れた試合を教訓にするという。
この時は、欧州でプレーする選手がシーズン開幕直後でコンディションがまだ十分ではなく、加えて主力の吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航は五輪からオフを十分取れないままシーズンに入ったためにチーム内のコンディショニングでの統制は取りづらかった。これを反省材料に、今回は、IMDの前1週間ほど、Jリーグでプレーする選手たちの候補合宿を行い、ここでコンディションとコンビネーションをはかるプランがあるとした。「少し練習し、試合をさせて頂くことで試合勘を戻して最終予選に向かいたいと、(協会には)伝えている」とした。対戦国はまだ決定しておらず現在も交渉中だが、欧州ほかはシーズン中のため「世界的にはシーズン中なので来てもらえる国はないと思うが、候補国の中で一番強いチームを連れてきて頂ければ」と話した。
W杯最終予選の初戦、しかもホームで敗戦してスタートで大きくつまずき、さらに首位を走るサウジアラビア戦にアウェーでも敗退。最終予選の1巡目で2敗を喫したまさかの事態は、マラソンならハーフ地点までに2度も給水地点で転倒してしまい、大きく先頭集団から引き離された状態にも似ていた。もし2敗もしていなければ、批判されるように、キャリアに頼らなくても、代表での経験が浅くとも、旬の選手を思いきり起用できただろう。
先に失点しないようある程度計算できるキャリアのあるメンバーで入り、後にペースをあげる。先頭集団をこうして懸命に追いかけざるを得なかったとすれば、2位に入って何とか35㌔前に先頭に追いついた今、やっと余裕を持ったペースで、ラストスパートへの準備をできるはずだ。