スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2021年11月12日 (金)

サッカー日本代表W杯最終予選5戦目ベトナムに1-0で初の連勝で勝ち点9に 5連敗で最下位ベトナムに追加点なく16日オマーン戦

11日=ハノイ(ベトナム) 10月にサウジアラビアに敗戦、オーストラリア戦に勝利を収めた日本代表は、最下位のベトナムに1-0で逃げ切って、この最終予選初の連勝を果たして勝ち点を9にした(11日深夜にオマーンと中国が対戦するため順位は試合終了時点で未確定)。W杯自動出場圏(2位、もしくはプレーオフの3位)からこぼれ、辛うじて4位と、森保一監督も表現する「土俵際での戦い」で迎えたベトナム戦、勝ち点3はもちろん、総得点で上回り3位に付けるオマーン(日本3点、オマーン5点)をつかまえるためにも1点でも多くゴールが欲しいアウェー戦だった。
 オーストラリア戦のメンバーから、酒井宏樹の右サイドに川崎の山根視来が起用され、フォーメーションは4-3-3(4-1-2-3)と変更せず、フライトの給油トラブルから欧州から合流する選手の到着が遅れ、練習時間を大幅に削られた。また芝のコンディションも悪く、加えて1万人を超えるベトナムサポーターの大歓声を浴びるなど、日本は厳しいアウェーに対し「慣れた」顔ぶれ、「イメージのいい」システムで慎重に試合に入った。
 序盤の15分を過ぎ、ベトナムGKのロングボールを冨安健洋が返しこのボールが大迫勇也につながると、大迫はポストプレーから左サイドを駆ける南野拓実へスルーパス。南野がペナルティエリア左から、逆サイドをランニングしてきた伊東純也へ左足でクロスを出すと、伊東はこれを左インサイドで決め、先制点をものにした。ベトナムには、エリア内での攻撃を許さない堅い守りで、40分には、CKからカウンターを展開する。伊東がDFと1対1の場面を作り右足でゴールを決めたが、主審の「オンフィールドレビュー」によって、前方にいた田中碧がオフサイドと判定され、ノーゴールで1-0のまま後半に入った。
 後半18分には、運動量の落ち始めた南野に代えて浅野拓磨、長友佑都に代えて中山雄太を投入。オーストラリア戦でオウンゴールを誘うシュートを決めた浅野を入れ、前線の活性化をはかった。30分には大迫と古橋亨梧、田中碧に代えて柴崎岳を入れ、最後は守田と原口とカードは切り終えた。しかし追加点は奪えず、セットプレーでのアイディアの乏しさは目立ち、ミドルシュートの思いきりやドリブルでの個の突破はなく、W杯最終予選グループ最下位のベトナム相手に1ゴールにとどまった。
 代表は12日にオマーンに移動。コロナウイルスの検査が実施され、陰性が確定するまでホテルでの自室待機を義務付けられる。
(取材はベトナムとのオンラインによる)

 

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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