スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2021年10月22日 (金)

世界体操 個人総合初優勝を狙った橋本大輝はわずか0.017点差で2位 内村航平の世界体操個人総合最年少Vも更新ならず

22日=北九州市立総合体育館 体操の世界選手権男子個人総合決勝が行われ、東京オリンピックで史上最年少のチャンピオンとなった橋本大輝(20=順大)が、87・964で2位となった。五輪と世界選手権での個人総合2冠を狙った橋本は、5種目目の平行棒を終わった時点でトップの中国・張博恒(21=中国)に次いで0.35点差の2位に。あん馬での落下はあったが、最終種目、最終演技者として臨む鉄棒で、五輪同様に逆転優勝を狙った。先に演技した張が、14.800で合計87.981で首位をキープ。予選よりも得点をあげてきた帳を逆転するためにプレッシャーがかかる。離れ技も全て成功させ着地で前に動いたが、自身も逆転を信じガッツポーズで場内に喜びを表現。しかし15・133点と鉄棒でのトップの得点をマークしながらわずかに0・017点の差で2位となった。

[ 前のページ ] [ 次のページ ]

このページの先頭へ

スポーツを読み、語り、楽しむサイト THE STADIUM

増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

最新記事

スペシャルインタビュー「ロンドンで咲く-なでしこたちの挑戦」