スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2021年10月14日 (木)

日本サッカー協会 反町技術委員長「選手としっかり話し、向き合う姿勢を評価する」

14日=オンライン 日本サッカー協会は技術委員会を開き、終了後、反町康治技術委員長(57)が会見を行った。オーストラリア戦は、最終予選4戦目にようやくコンディションやメンタル面がホームでかみ合った結果、相手のオウンゴールながら2-1で勝利し勝ち点を6に、B組のW杯出場レースに踏みとどまった。一方、同日行われた試合で、サウジアラビアは4連勝で勝ち点12として独走、オマーンも勝って日本と得失点差で並んだが得点数でうわまわり3位に。日本は勝って4位になり、11月11日アウェーで行われる1巡目最後の対戦国となるベトナム戦、16日のオマーン戦(アウェー)で勝たなくてはならない。
 反町委員長は、日本代表の森保一監督(53)について「勝つことができなかったからと言って、全部ダメ出しする訳ではない。良いところもたくさんあったが、攻撃での積極性は足りなかった」とし、アタッキングゾーンでの姿勢を課題とした。12日のオーストラリア戦では先発、布陣も監督がこれまで維持し続けてきた形を4-3-4と変更し「攻撃の分厚さ、中盤でのボール奪う強さが出ていた」と、監督の采配を評価。オーストラリア戦の結果次第では森保監督の進退問題となる局面だったが、「外圧もあるが、私の立場としては当然ながら100%以上のものをサポートする。我々としてはブレずにやっているということは理解してもらいたい」と、代表チーム内の結束を強調した。森保監督の手腕についても「ファイティングポーズを取りながら、選手としっかり話し合いながら、向き合いながらやっている姿は評価する」と、変わらぬ信頼を強調した。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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