スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2021年10月 9日 (土)

サッカー日本代表12日のオーストラリア戦に向け練習再開 吉田、長友、酒井、遠藤、南野、冨安がピッチで円陣ミーティング

9日=千葉県内 W杯アジア最終予選で早くも2敗を喫した日本代表が、8日深夜の帰国(チャーター便)から一夜明けて、12日のオーストラリア戦(埼玉スタジアム)に向けてトレーニングをスタートした。7日(日本時間8日)アウェー、サウジアラビア(ジッダ)で行われた最終予選3戦目は、ミスからゴールを奪われ0-1と敗戦。3戦でグループ3位ながら、直接対決のチャンスに勝ち点を奪えず、サウジアラビア、オーストラリア(中立国カタールでオマーンに勝利、ともに勝ち点を9に)に独走を許し、勝ち点も6差と開けられてしまった。
 この日の練習では、サウジアラビア戦で先発した11人のうちフィールド選手10人はランニング中心で、その他のGKを含めた15人はボール回しなどを行った。サウジアラビア戦で不用意なパスをさらわれた格好となり、この日はピッチで、吉田麻也、長友佑都、酒井宏樹、南野拓実、遠藤航、冨安健洋の各ポジションの選手6人が円陣を作り、意見や確認のコミュニケーションを積極的に取る珍しい場面も。森保一監督は、試合に出なかった選手たちの練習を見ており、この円陣には加わっていなかった。   
10月のサウジアラビア、オーストラリア戦で森保監督は「最大勝ち点を取る(2勝=勝ち点6の意味)」と話し、選手も「もう負けられない」、「崖っぷち」としていたが2敗。7大会連続のW杯出場へ、崖っぷちはさらに数センチ後ろに迫る状況となった。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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