スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2021年10月12日 (火)

日本代表、後半同点にされるも、浅野のシュートから開いてDFのミスを誘って2-1で勝利、勝ち点6に 11月は2戦ともアウェー

後半も日本はメンバーを代えずにスタート。オーストラリアは前半の戦術を変えたのか、前線にロングボールを送り、このこぼれ球を確実に拾って攻撃を展開、日本は勢いを受ける形になる。20分、オーストラリアのボイルが右サイドをドリブルで突破し、ゴールライン付近からマイナスに折り返す。ここに走り込んだフルスティッチを守田が後方からに倒してしまい一度PKに。これがVARでFKの判定に修正され、フルスティッチが左足で放ったシュートがクロスバーに当たって同点に追い付かれてしまった。40分、日本は守田と柴崎、長友と中山を交代。33分に浅野と南野を代えており交代を1つ残してラストに掛ける。 
 直後の41分、ディフェンスラインの裏に走り込んだ浅野がペナルティエリア左へ進入。思い切ってシュートを放つがセーブされた。右ポストに当たって跳ね返ったボールが、豪州のベヒッチに当たってゴールラインを割り、土壇場で勝ち越し点を奪って勝ち越した。日本はこれで勝ち点を何とか6に、グループ首位のオーストラリアの9点に3点差に迫った。11月は11日にベトナム、16日はオマーンと、2戦アウェーの厳しい戦いは続く。 
 森保監督(テレビフラッシュ)諦めず気持ちを切らさずに、自分たちが持っているものを出してくれたことが結果につながった。いい準備をし、ハードワークしてくれた。(君が代)試合をできるとホームで試合ができ日の丸が見えた。自分たちの力を出すために、活動をふまえ調子のいい選手を使い、アドバンテージが多いと思い4-3-3にした。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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