スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2021年10月22日 (金)

世界体操女子個人総合 東京五輪「ゆか」で村上と銅メダルを分かち合ったメルニコワが初優勝

21日=北九州市立総合体育館 体操の世界選手権第4日が行われ、女子個人総合決勝で東京オリンピック同種目銅メダリストのアンゲリナ・メルニコワ(RGF=ロシア連盟)が、4種目合計56.632点で初の世界女王に輝いた。リアン・ウォンが2位、ケーラ・ディチェロが3位と米国勢が入った。予選を通過しメダルが期待された畠田瞳(セントラルスポーツ)は、20日の練習で首を負傷し入院治療を行っているため棄権した。
 メルニコワは東京五輪種目別の「ゆか」で、村上茉愛と同得点でともに銅メダリストとなり、表彰式では副賞の「ビクトリーブーケ」をお互いに渡し合って健闘を称える様子が、フェアプレーとして話題となった。村上は今大会、個人総合には不参加。ロシアはドーピング問題に伴う処分が解除されていない状況で、国旗や国歌を使えないRGF=ロシア連盟として参加している。
22日には世界体操で初のチャンピオンを目指す橋本大輝(順大)が個人総合に出場する。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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