スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2021年9月 2日 (木)

サッカー日本代表 アジア最終予選初戦でオマーンに敗れて苦しい船出 高い位置からのプレスに対応できず 

2日=パナソニック吹田スタジアム19時10分キックオフ W杯の出場国が現行の32か国で行われる最後のアジア最終予選が、どしゃぶりの吹田スタジアムでスタートした。日本代表は、DFに、吉田麻也、酒井宏樹、長友佑都らのベテランを揃えて、難しい試合での勝ち点3を取りにいった。オマーンは、すでに7月から欧州でキャンプを続けて来日しており、試合開始から日本代表に対してハイプレスをかけながらストロングポイントを徹底的に消す戦術で、日本にペースを握らせなかった。中でも高い位置からのプレスに、日本は戸惑う形で、サイド攻撃と、伊東純也の縦のスピードも完全に封じられた。中を固められたために、ゴール前での攻防もほとんどないまま、前半0-0で終えたのもオマーンに有利に見える展開だった。

後半、日本はスタートで原口に代わってFW古橋亨梧を投入する。左サイドの攻撃からチャンスが生まれる。4分には、長友のクロスから伊東がヘディングシュートでゴールに迫ると、大迫がこぼれ球を拾うなど、兆しは見せた。しかし6分、右サイドで酒井がMFアブドゥラ・ファワズに振り切られる。ゴール前に鋭いクロスが入ったところ、カバーリングをしようと動いた長友に、ハンドの判定、オマーンにPKが与えられた。今回の最終予選からはビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)を導入し、主審がオンフィールド・レビューを行った結果、ノーファウルに。ピンチを切り抜けたが、それを活かしてゴールにはつなげられない。
 後半44分、厳しい時間帯に一度は吉田がクリアしたボールが、相手に渡ってしまう。そこを起点に右サイドでのワンツーから、アルヤヒアエイに突破された。速いクロスにも柴崎は詰めず、ゴール前では、植田がボールウォッチャーになってしまい、MFイサム・アブダラ・アルサビに右足ダイレクトでゴール左隅に流し込まれてタイムアップ。18年のロシアW杯最終予選で、ホーム浦和でUAE1-2に敗れたのに続き、またも苦しい船出となった。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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