スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2021年9月 6日 (月)

12日開幕の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」全クラブが会見 ベレーザと浦和レディ―スが開幕戦で激突 優勝賞金2000万円

6日=オンライン 12日に始まる日本初の女子サッカープロリーグ「YogiboWEリーグ」(woman empowermentの略)初代11クラブの監督とキャプテンが開幕記者会見に臨み、昨季のなでしこリーグで優勝した三菱重工浦和の柴田華絵主将は「初代チャンピオンを目指して戦いたい」と、12日、味の素フィールド西が丘で迎える初戦、昨季の皇后杯全日本女子選手権を制した日テレ東京Vとの戦いに意欲を見せた。日本代表「なでしこジャパン」の選手が、数多く在籍する強豪同士の一戦は、東京都の緊急事態宣言下に観客数が限定され3000枚弱ながら、チケットは完売。日テレ東京Vの清水梨紗主将は「チケットが完売と聞いて、WEリーグへの期待度は高いな、と、わくわくしている。ベレーザらしく、つなぎながら縦への強さを見せたい」と、柴田に応えた。
ただ1人の女性監督となる半田悦子は女子サッカーリーグの初代MVPで、ちふれを率いる。また、ベレーザの女王の座を不動のものにした松田岳夫監督は仙台、ベレーザは、女子リーグ初代の監督を務めた竹本一彦氏が率いる。
INACで手腕を発揮した星川敬監督もINAC神戸に復帰するなど、女子サッカー界を切り開いてきたそれぞれの監督の個性も楽しみな要素だ。開幕戦は9月12日以降、来年5月まで全22節(110試合)を行ない、リーグ優勝チームには賞金2000万円と、ガラスの天井(女性やマイノリティが、昇進し難い組織内の障壁を指す)を突破する願いを込めて、ガラス製のWEリーグトロフィーが、また2位チームには1500万円、3位チームには500万円が贈られる。
初代参加クラブは以下

・マイナビ仙台レディース

・三菱重工浦和レッズレディース

・大宮アルディージャVENTUS

・ちふれASエルフェン埼玉

・ジェフユナイテッド市原・千葉レディース

・日テレ・東京ヴェルディベレーザ

・ノジマステラ神奈川相模原

・AC長野パルセイロ・レディース

・アルビレックス新潟レディース

INAC神戸レオネッサ

・サンフレッチェ広島レジーナ

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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