U24日本代表53年ぶりのメダルをかけてスペインと対戦 0-0で2試合連続の延長戦へ突入 GK谷ファインセーブ連続
3日=埼玉スタジアム サッカーU―24日本代表が、1968年のメキシコ五輪銅メダル以来53年ぶりとなるメダルをかけ、スペインと準決勝で対戦した。2010年W杯と、92年バルセロナ五輪と、優勝経験がある欧州の強豪に対し日本サッカーの歴史的な一戦となった。延長、PK戦までもつれたニュージーランド戦から冨安(累積警告で出場停止)、橋岡、相馬に代わって板倉、中山、酒井が先発に入る。試合は前半からスペインが得意のポゼッションでボールを動かす。15分まで実に70%対30%と、ボールを持たれるなか忍耐と集中の時間が続いた。森保監督は2日の公式会見で、「自分たちがボールを保持できないからといって、主導権を握らなくていい、とは思っていない。我慢して、耐える時間から反撃できる」と話しており、その通りの展開に。20分を過ぎると、少しペースが落ち着いたのかボールを回し、スペースを使えるように。39分には、ラファミルが縦パスに抜け出し谷と1対1に。このピンチを谷は冷静にファインセーブでしのいで、前半を0-0と先制されずに折り返した。
日本は交代なく後半へ。前半同様に、ボールを回される展開に我慢を強いられる。11分には、中央でメリノのシュートに吉田がボールをチェック。これがPKと判定され吉田にもイエローカードが出されたが、VARでオンフィールドレビューに。PKは取り消され、吉田の警告も取り消されて、失点のピンチを切り抜けた。後半20分、森保監督は最初の交代カードを切り、旗手に代えて相馬を、林と、準々決勝のニュージーランド戦で志願してPKをトップバッターで決めた上田を入れる。日本はその後もゴールは奪えなかったが、スペインの攻撃を体を張って防ぎ、谷の再三のファインセーブで後半も無失点で2試合連続の延長戦となった。