サッカーなでしこジャパン 五輪前最後の親善試合で強豪オーストラリアに岩渕のPKで1-0「勝利で五輪に行けるのは良かった」高倉監督
14日=サンガスタジアムby KYOCERA(観衆2584人、気温24・5度、湿度71%)7月21日の東京五輪初戦(対カナダ、札幌ドーム)を1週間後に控えるサッカー日本女子代表「なでしこジャパン」が、大会前最後の壮行試合に臨み、オーストラリアに1-0で勝利した。オーストラリアは5年前のリオデジャネイロ五輪のアジア最終予選で日本に3-1と勝利して以降、世界で頭角を現すようになった強豪で、なでしこジャパン、と愛称を付けるきっかけとなった、「マチルダス」の愛称を持つチーム。FIFAランキングでは9位の実力で前半からボールを保持され、フィジカルを生かしたパワーと、スピードで中盤を封じられた。エースのカーに決定機を与えたが、守備では粘り強く得点を防ぐ。前半は互いに固い試合展開のなか0-0で折り返した。オーストラリアは6人をハーフに同時に交代。9分、左サイドを抜け出した長谷川唯のクロスが、相手DFの左手にあたり、PKの判定に。12年のロンドン五輪も経験する10番を背負う岩渕真奈が落ち着いてゴール右隅に決め、先制点を奪った。その後も粘り強い守備で決定機を作らせず、終盤、交代で入った遠藤純が個人技でチャンスを生む。こうした積極的なプレーで相手をDFラインに釘付けにするなど、高倉麻子監督の「試合の閉め方」も含め、21日のカナダ戦に向けて収穫ある、ランキング上位国との一戦となった。