スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2021年7月25日 (日)

サッカー U-24日本代表はメキシコを2-1で下して勝ち点6に、久保が2試合連続ゴールで勝利呼び込む

25日=埼玉スタジアム サッカーU―24日本代表対同メキシコ代表が、Aグループの2戦目で対戦し、日本が2-0で完封勝ちをおさめた。試合前に、フランスが南アに逆転勝ちをしたため、フランス、メキシコ、日本が勝ち点3で並ぶ形に。何としても勝ち点を取らなくてはならない中、立ち上がり 分、酒井がハーフライン近くから狙いすましたスルーパスを前線の堂安に。堂安はドリブルで深く切り込むとゴール前に走り込んできた久保へクロスを送る。久保はこれを落ち着いて、左足ダイレクトでペナルティエリア中央付近でシュート。先制点を6分で手にした。直後の9分、ペナルティエリア左からこの日、先発に入った相馬が縦に仕掛けてメキシコのモンテスをかわす。左足でクロスを供給、これがオンフィールドレビューでファールと判定され、PKを獲得。堂安が中央に蹴り込んで12分で早くも2-0と追加点を奪った。
 日本は右サイドの攻略に成功し、その後は、狙い通り、守備の布陣で固めたオーバーエージ、吉田、酒井、遠藤の3人がメキシコの攻撃陣を封じて、苛立つメキシコはイエローも受ける。前半は2-0で折り返す。
 後半立ち上がり、酒井(2分)、田中(3分)がたて続けにイエローを受け、
メキシコの勢いを受ける形になる。18分には、ゴール前でDFが見合ってしまうような連携ミスでヒヤリとするシーンも。この後、相馬に代えて前田を投入し、前線を活性化する。23分、田中のロングボールで裏を取った堂安をメキシコのバスケスが後ろから倒してレッドカード。メキシコ10人と、日本は優位となる。その後も交代枠を使って終始試合の流れを握ったが、40分、メキシコの右サイドからのFKで失点。アディショナルタイムにFKからピンチも。谷の好セーブで2-1で逃げ切った。日本は2試合連続で久保がゴールを決め勝ち点6を奪い、グループ最終戦でフランスとの対戦に突破をかける。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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