東京五輪陸上全代表内定 過去最多の前回東京五輪に並ぶ男女65人に。桐生とデーデーブルーノがリレー枠代表に選ばれ悲願の金へ
2日=オンライン 東京五輪の陸上代表選手(内定者)が発表され、日本選手権での結果を踏まえて、男女新たに30人が加わった。これで陸上代表は男子43人、女子22人の計65人となり、過去最多だった1964年東京五輪の68人に迫った。ただ当時は「開催国枠」が設けられていたため、今回はコロナ禍の厳しい状況下で、参加標準記録、世界ランキングの上位に位置するなど、選手たちの粘りが実った形だ。
注目された男子短距離では、100㍍で5位に終わった桐生祥秀(日本生命)はこの種目の代表には選ばれず、日本選手権100,200で2位に入ったデーデーブルーノ(東海大)とともにリレーメンバーに選出された。200㍍で優勝して内定を勝ち得た小池祐貴(住友電工)が100㍍3人目の枠を獲得、200を辞退したため、200の3つの枠に参加標準記録を突破しているサニブラウン(タンブルウィードTC)、世界ランキングで出場権を得た山下潤(ANA)と飯塚翔太(ミズノ)3人内定した。サニブラウン、山下、デーデーブルーノは五輪初出場となる。
今回の五輪では、世界ランキングが導入されており、国内で標準記録を突破していない選手でも世界ランキングの上位に入った場合は、国内の選考基準に沿って内定を得られる。日本選手権で11年ぶりに優勝した女子100㍍ハードルの寺田明日香もランキングで内定した。
400㍍リレー代表枠は、16年リオ大会から1人減って5人となり、個人種目で出場を得ていれば出場が可能になる。日本選手権優勝の多田修平(住友電工)、3位の山県亮太(セイコー)、小池祐貴(住友電工)3人はリレー代表を兼ねるため、残るリレー専門枠に桐生とデーデーと、厚い選手層となった。16年リオデジャネイロオリンピックで銀メダル、2017年と2019年の世界選や手権で銅メダルを獲得するなど日本はメダル常連。今大会は地元での開催で悲願の金メダル獲得を狙う。