東京五輪 選手村から初めて選手2人の感染者 同村滞在者は計3人に「(3人は)海外からの同一国、同一グループ(競技)の選手」組織委員会発表
18日=東京五輪メインプレスセンター(MPC)東京五輪・パラリンピック組織委員会は、大会関係者で新たに10人が、新型コロナウイルス検査で陽性判定を受けたと発表した。この10人のうち2人が、選手村に滞在する海外選手で、今大会で選手村に滞在する選手の陽性が判明したのは初めてとなった。前日17日には、選手村に滞在する1人(関係者)の陽性が発表されており、18日発表された2人と合わせた3人は、ともに同一国、同グループであると、高谷正哲組織委員会スポークスパーソンが明かした。同氏によれば、3人はすでに選手村ではなく、大会がコロナ感染者に対して隔離を行うホテルに滞在。またこのグループ内の濃厚接触者については現在自室待機を行って濃厚接触の判定を待つなど、練習には参加はしていない。
今後調査を行い、変異株などの特定はするが、感染経路(合宿など国内での滞在期間があったのか、来日直後なのかなど)も未発表。今後、発表の内容については関係者間で調整し、ハード面の充実以上に、安心安全のベースとなる情報開示というソフト面の改善が必要になるのではないか。選手村への入村、滞在者のピークは25日以降とみられる。
組織委員会と、IOC(国際オリンピック委員会)は、正午から「新型コロナウイルス感染予防と、詳細な気象情報を気象衛星「ひまわり」を使ってリアルタイムで提供していくシステムについての会見を行い、中村英正運営統括は、「完璧というのは世界のどこでもない。陽性者が出ることは避けられないが、きちんと分離され、事後対応を含めて、選手たちと日本の皆さんの安全安心は両立されておりコントロールできている」と説明。会見に出席したクリスト・デュビ統括部長は「リスクは最小限にとどめている」とした。