スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2021年6月 3日 (木)

サッカー日本代表3-0で五輪代表に勝利も 森保監督は「物足りない部分が多かった」と五輪代表に奮起促す

3日=札幌 サッカーの日本代表と、東京五輪に臨むU―24(24歳以下)日本代表による強化試合は、緊急事態宣言下の北海道・札幌ドームで、無観客のなか行われた。強化試合はチャリティーマッチとして、道内の医療従事者への寄付金をオンラインの「KASSAI」で募った。試合は、A代表が開始直後に橋本拳人(ロストフ)のゴールで先制し、その後も鎌田大地(フランクフルト)が得点し、後半には、途中出場した浅野拓磨のゴールで、3―0と異例の強化試合を終えた。ケガ人も出なかった。日本代表チーム同士の対戦は、1980年に日本代表が日本代表シニアと戦って以来となる。
 試合は当初、A代表がジャマイカと国際親善試合「キリンチャレンジカップ」を行う予定だったが、ジャマイカ代表で欧州から来日する選手10人が、新型コロナウイルス感染予防で義務付けられている日本の検査方法の基準を満たさなかったために来日が遅延。テレビ局ほか、コロナ禍でのイベントとして、最も不安視されるドタキャンに、代替試合を組んだ格好だった。
 五輪代表にはOAで、吉田麻也、遠藤航、酒井宏樹が加わるため、現在のメンバーから18人の代表にサバイバルするには、残るガーナ戦、ジャマイカ戦しかアピールの機会がない。森保監督、横内監督が今回の強行軍をあえて受け入れた背景には、1試合でも選手がアピールする機会を増やしたい、と考えていたためでもあった。森保監督は試合後「物足りない部分が多かった。今日の強度の中で自分のプレーを発揮できるくらいでなければ」と、厳しい言葉で五輪金メダル獲得の高い目標に、奮起を促した。 
 A代表は今後、7日にワールドカップ(W杯)カタール大会アジア2次予選のタジキスタン戦(大阪・吹田)、U24代表は4日、5日に行われるU24ガーナ代表との試合に福岡に移動する。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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