五輪選考会を兼ねた陸上日本選手権 注目の男子100㍍予選で桐生が10秒12の一番時計で準決勝へ 山県らも進出
24日=大阪・ヤンマースタジアム長居 東京五輪選考会(参加標準記録10秒05)を兼ねた陸上の日本選手権第1日目が行われ、9秒台が4人揃うかつてないハイレベルな最終選考となった男子100㍍予選は、日本記録保持者(9秒95)の山県亮太(セイコー)、9秒98を持つ桐生祥秀(日本生命)、同じく9秒98の小池祐貴(住友電工)、サニブラウンハキーム(9秒97)、10秒01をマークしたばかりの多田修平(住友電工)、ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)らがそれぞれ組のトップで19時半からの準決勝に進出した。予選トップは、アキレス腱の痛みが心配された桐生で(向井風0・4㍍)10秒12、多田が10秒26,山県が10秒27、サニブラウンハキームは10秒29と実力者が順当に準決勝へ進出した。
女子100メートルで日本記録(11秒21)を持ち、過去8回の日本選手権優勝を誇る福島千里(セイコー)は、予選で12秒01の5着となり、4大会連続のオリンピック出場を逃がした。「シーズンベストを出せず戦略的にも身体的にも反省というか、足りないというか、劣っているというか…1日も持たずに日本選手権が終わるという失態を犯してしまい、申し訳ない気持ちでいっぱい」と、100,200㍍(22秒88)と女子短距離界をけん引したリーダーは無念そうに話した。