「航平さんなら絶対に金メダルを取ってくれると思う」内村とのデッドヒートに敗れた米倉 清々しく勝者称える
内村と米倉の選考ポイントが170点並び、ルール上「タイブレーク制」が用いられる、「写真判定」となる僅差となった。大会終了後、水鳥寿思強化本部長は「史上に残る名勝負だった」と興奮した様子で、ポイントが並んだ後、それぞれの種目の世界ランキング4位の得点を何点上回ったか、を集計して内村が約1点、米倉を上回ったとした。米倉も会見に臨み、「あと1歩というところで、惜しかったな」と、悔しさをにじませながらも清々しい表情を見せ、内村を称えた。4月の全日本から5回の演技で、自身の名が付く最高難度の「ヨネクラ」も決め、決勝では30ポイントを奪って王者を追い詰めるなど、実力は存分に示したといえる。試合後、内村に謝罪を受けると「航平さんなら絶対に金メダル取ってくれると思うので、大丈夫です」と返したという。今月下旬の国際大会(ドーハ)の結果次第で、跳馬での出場の可能性を残す。「今度は航平さんと同じ舞台に立てるように頑張りたい」と、前を向いた。