スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2021年6月24日 (木)

陸上日本選手権男子100㍍ 山県、サニブラウンハキーム、桐生、小池、多田ら決勝進出も、リオ五輪銀アンカー・ケンブリッジ飛鳥敗退

陸上日本選手権男子100㍍は予選に続いて準決勝が行われ、各3組の2位までと記録で2人、合計8人が決勝に進出した。
 1組目では、山県亮太(セイコー)が10秒16でトップ(風なし)、同組で9秒台対決となったサニブラウン・ハキーム(タンブルウィードTC )は10秒30で3位だったが記録で(3組各2着プラス2人)決勝に進出。2組目は多田修平(住友電工)が1017をマークして(向い風0・4㍍)1位となり、3組目は桐生祥秀(日本生命)が予選に続き安定した走りで10秒28(向い風0・9㍍)の1着、小池祐貴(住友電工)は10秒30で2位。この組で走ったケンブリッジ飛鳥(ナイキ)は10秒44で5位となり、前回リオデジャネイロ五輪で銀メダルを獲得した400㍍リレーのアンカーが連続出場を逃した。1組で3着のサニブラウンと3組で3着だった東田旺洋(栃木スポーツ協会)がタイムで上位2人に入り決勝に進んだ。決勝は25日午後830分にスタートする。レース直後に取材に応じたケンブリッジ飛鳥は「陸上競技って難しいなあ、と」と、届かなかった地元での五輪への思いを噛みしめていた。

[ 前のページ ] [ 次のページ ]

このページの先頭へ

スポーツを読み、語り、楽しむサイト THE STADIUM

増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

最新記事

スペシャルインタビュー「ロンドンで咲く-なでしこたちの挑戦」