スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2021年5月15日 (土)

体操の村上茉愛 NHK杯も優勝で2大会連続の五輪代表に内定 2位畠田3位平岩は初代表、杉原愛子は2大会連続「3年間は凄く長かった・・・」涙のスピーチ

15日=長野(ビッグハット) 東京オリンピック体操の代表選考会を兼ねたNHK杯が行われ、全日本選手権でトップに立った村上茉愛(日体ク)が、168・030点で3年ぶり3回目の優勝を果たして2016年リオデジャネイロ五輪に続く2大会連続の代表を決めた。4月の全日本選手権の予選、決勝に、プラスこの日NHK杯の得点を合計し、女子は上位3位までが自動的に五輪の団体総合メンバーに決まる選考法。2位畠田瞳(セントラルスポーツ)、3位は平岩優奈(戸田スポーツク)、五輪の団体総合メンバーは4人で、女子は今大会までの結果を踏まえて日本体操協会の強化本部が、4位の杉原愛子(武庫川女子大)を貢献度で選出し、それぞれ内定者となった。3大会連続の五輪出場を目指した寺本明日香は5位だった。
村上は「コロナのこともあったり、ケガがあったりとか、3年間は凄く長かったんですけれど、体操が好きというのが分かることができたし、1から競技力、人間力を見直すことができて、ケガする前より強くなれた。今は、達成感でいっぱい」と、表彰式でも涙を流していた。

[ 前のページ ] [ 次のページ ]

このページの先頭へ

スポーツを読み、語り、楽しむサイト THE STADIUM

増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

最新記事

スペシャルインタビュー「ロンドンで咲く-なでしこたちの挑戦」