スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2021年5月26日 (水)

サッカー日本代表W杯アジア2次予選突破へ28日ミャンマー戦、6月は五輪代表 両チームでプレーする酒井宏樹、冨安健洋が会見

26日=オンライン 28日のワールドカップ2次予選ミャンマー戦(フクアリ)のため千葉県内で合宿を行っている日本代表の取材が行われ、日本代表とUー24五輪代表ともに守備の要としてプレーするDF冨安健洋(とみやす・たけひろ、22=ボローニャ)が、「練習の中で連係を高めるのが大事。細かい部分の修正を五輪までに終わらせるのが重要だ」と話し、約3年ぶりの東京五輪世代でのプレーにも意欲を見せた。すでに、DF吉田麻也(サンプドリア)、DF酒井宏樹(マルセイユ)、MF遠藤航(シュツットガルト)がオーバーエイジとして(24歳以上の出場は11チーム3人まで認められる)で加わる点を「頼りになる先輩3人」と、信頼と敬意を寄せた。A代表では先発するものの、五輪出場メンバー18人に決定しているわけではない。森保監督は「金メダルを目指す」と目標を掲げている、森保さんも言っている。アビスパ福岡でプロとしての道を歩き出した冨安にとって「凱旋」といえる親善試合が故郷・福岡で(ガーナ戦、6月5日=福岡スタジアム)が行われる。特別な機会について「自分が成長した姿を見せたい」と、思いを込めた。
 またDF酒井宏樹(31=マルセイユ)も取材に応じ、オーバーエージに選ばれたことについて、「自分が呼ばれることは想像していなかった。ビックリした」と今も驚いた様子。しかし12年ロンドン以来訪れた「五輪への再挑戦」には、新たな決意を口にした。4強入りした同五輪では、1次リーグ初戦のスペイン戦で負傷している。「ケガしてからろくに動けず、チームに迷惑をかけていたことしか記憶に残っていない。4位でも、本当に悔しい思いしか残っていない。今回は素晴らしい大会に」と、チームへの貢献を第一の課題に掲げた。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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