東京五輪・パラリンピックは「3密」と「3徹」(サンテツ)でIOCとの大会前最後の調整委員会終了 橋本会長が会見で方針を明かす
21日=都内 東京オリンピック・パラリンピックの開催に向け、大会前最後となる調整委員会が最終日を迎え、IOC(国際オリンピック委員会)のコーツ調整委員長らIOC側と、橋本聖子・組織委員会会長らが出席して合同で会見が行われた。大会組織委員会の橋本会長は、「都民・国民にとって安心・安全な大会をどのように開催しようとしているのか、一層の努力が必要だ」とし、強い口調で「三徹」(サンテツ)を掲げた。会長によれば、1来日人数の徹底、2行動管理、3健康管理の徹底、医療体制の見直しのそれぞれの徹底を「三徹」と名付けて、オリンピック・パラリンピック実行をさらに慎重に進めるとした。
来日人数の徹底は安全、安心の大会を開催するために9万人を超える「海外からの来日の規模が重要になる」と説明した。
来日人数の現状について(選手は除き)「五輪は5・9万人となる。そのうち五輪ファミリー、NOC(各国オリンピック委員会)、IF(国際競技団体)関連で2・3万人、OBS(テレビ等放送)関係者は1・7万人、報道関係は6000人となる。パラリンピックは1・9万人、パラリンピックファミリーは9000人、4000人、プレスは2000人」と説明した。延期前の試算(20年3月)に比べると、海外からの来日予定者は18万人から7・8万人に削減され、会長はさらに合理化をはかると約束した。2の行動管理について、あらかじめ、大会中に滞在行動記録を提出するよう義務付けられており、重大な違反者は選手の証明書を「はく奪」と厳しい言葉を使った。3の医療体制では、すでに9つの都内病院、その他の都道府県からも協力を得て、医師、看護師とも新型コロナの治療に従事する医療関係者とは別に、全体の8割程度について見通しがたっているとした。