スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2021年5月 9日 (日)

陸上五輪テストイベント桐生祥秀フライングで予選失格 本番テストの好機逃がす 「調子が良すぎて気持ちが急ぎ過ぎた」と反省

9日=国立競技場 東京五輪の陸上テストイベントが行われ、「ワールドアスレチックスコンチネンタルツアー」として開催された海外招待選手を含むレースで、男子100㍍の桐生祥秀(日本生命)は予選2組に出場、フライングで失格した。大会は、五輪前に国立競技場で行われる陸上のイベントとして貴重な機会でもあり、米国からはガトリンも来日している。桐生はレース後、「フライングなんか絶対にやってはいけないミス。調子が良すぎてタイムを狙いに行こうと急ぎ過ぎた」と、気持ちのはやりを反省した。この後、レースまで1カ月のブランクができてしまい、選考会となる日本選手権(6月24日から大阪・長居)に向けた調整にも影響を与えないか心配される。フライングの失格は、キャリア初だった2017年のダイヤモンドリーグ上海大会以来。この年は秋に10秒の壁を破る9秒98をマークした。
9日は、ガトリンと走るなど、五輪本番に向けてまさに「テスト」の意味合いが濃かっただけに、もったいないレースとなってしまった。しかし「ひとつのミスをプラス変えられるようにしたい。本当は叫びたいくらい悔しい」と、2カ月半後、戻ってくるであろう取材エリアを後にした。
男子100㍍決勝は、1組目から着順に多田修平(住友電工)、ガトリン(米国)、小池祐貴(住友電工)、2組目ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)、坂井隆一郎(大阪ガス)、デーデーブルーノ(東海大)が20時からの決勝に進出した。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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