スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2021年5月 5日 (水)

橋本聖子・組織委員会会長「大会が安心安全だと実証して頂いた」札幌のハーフマラソン現地視察でコメント

東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長も、山下泰弘JOC(日本オリンピック委員会)会長らと視察に札幌入りした。レース後の取材では、「安心、安全」とのフレーズをいつも以上に繰り返し、地元への配慮を表した。
札幌市は新型コロナウイルス感染者が増え、5日中にも国にまん延防止等重点措置の適用を申請するとされる厳しい状況下に。大会実行委員会は事前に沿道での観戦自粛を呼びかける人員を770人にプラカードを持ってもらうなど、対応した。橋本会長は「約2700人の関係者、スタッフにご苦労いただき、大会が安心安全であると実証していただいた。選手には安心、安全な大会であると実感していただいたのではないかと思う。徹底した感染対策の上でどのように大会を開催できるかということは、マラソンのイベントということだけではなく、あらゆるイベント、経済活動を含めて非常に重要な位置づけだと感じていた」と、安心・安全最優先を繰り返した。
一昨年秋、暑さ対策を理由にIOCがWA(国際陸連)との話し合いで突如、何の準備もなかった札幌に移転先が決定。運営が広範囲に渡り、複雑なロードレースだけに、北海道出身の橋本会長は(当時五輪相)は事故などなく、スムーズに終えた運営に胸をなでおろしたように、関係者を盛んに労い、ボランティアにも頭を下げていた。五輪本番の観客数上限については、この日は答えなかった。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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