Jリーグ5月15日28年の誕生日前日に地域貢献の理念を実践 ワクチン接種にスタジアム活用や、運営での支援を自治体と連携 スピードアップに一役
14日=オンライン Jリーグ村井満チェアマンは、全国知事会の飯泉嘉門会長と記者会見し、新型コロナウイルスのワクチン接種を推進に自治体が大規模接種会場として使うJリーグ各チームのグラウンドで、Jリーグがオペレーション、運営などで協力することを明らかにした。Jリーグでは、J1、J2、J3の合計57クラブが全国の自治体に本拠地を置く。うち54クラブが自治体所有のスタジアムをホームグラウンドにしており、すでに名古屋グランパスの豊田スタジアム(愛知県豊田市)、町田ゼルビアのGIONスタジアム(東京都町田市)が大規模接種会場に決定。神戸ヴィッセルの根拠地であるノエビアスタジアム神戸も自治体との連携を調整中している。村井チェアマンによると、1接種の際、周辺の交通整理や会場の動線づくりなどのオペレーション2接種を担う医療関係者への協力要請や住民への広報3サポーターや全世代への接種啓発、などを行う。これに対し飯泉会長は「提案に感謝する。特に接種が大規模化、スピードをあげていかねばならない一般接種でのJリーグの発信力、協力に期待したい」とした。接種方法や予約、順番については自治体の混乱を招かないように、Jリーグはあくまでも接種を円滑に行うためのサポート役となる。Jリーグ内では「大規模接種で、Jリーグの様々なノウハウを活用できないか」との議論があり、クラブ代表者らによる実行委員会で11日に議論のうえ、全会一致で賛同を得たという。5月中に具体的なサポートの中身も明かされ、選手によるワクチン接種の促進、啓発プロモーションも検討されている。