橋本聖子会長IOCから「感染対策には完全に信頼を寄せている」と評価の一方、米国陸連は千葉での五輪事前合宿中止
12日=都内 IOC(国際オリンピック委員会)の理事会が行われ、東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長らがオンラインで参加した。組織委員会は、新型コロナウイルスの感染拡大により医療体制がひっ迫する状況下で、連休中にも行われたバレーボール、水泳の飛び込み、マラソン、陸上といった各競技のテストイベントや、聖火リレーの進行などを報告。橋本会長は、「日本の準備(状況)を完全に信頼を寄せているという意見ももらい、IOC理事会の全面的な支持を得ることができた」と話した。また、IOC側からの意見として、プレーブック(感染予防のための基本ルール)第二版は選手にも評価されたという。一方で、千葉県印西市の順大などを拠点として五輪事前合宿を予定していた米国陸上競技連盟が4月、千葉県に対して新型コロナウイルス感染症の収束の見通しが立たない状況では選手の安全面に懸念があるとして合宿の中止を申し入れていたと明らかになるなど、IOCの「完全な信頼」と各国現場レベルでの「安全面の懸念」が対照的に浮き彫りになっている。