なでしこジャパン パナマに7-0 サッカー界初の国立競技場マッチで8月6日の五輪決勝へスタート
11日=国立競技場(観客4036人、天候晴れ気温21.7度、湿度26%) サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」(FIFAランキング10位)の国際親善試合2試合目のパナマ(同59位)戦は、初戦のパラグアイ戦(8日=仙台、7-0)から先発5人を変更、山下杏也加、高橋はな、9日に合流したACミラン・長谷川唯、林穂之香、籾木結花ら海外でプレーをする選手たちが入った。攻撃の軸となる岩渕真奈、菅澤優衣香も2戦連続でスタメン出場。東京五輪まで101日でもあり、サッカー日本代表では男女を通じて新しくなった国立競技場で最初の代表戦という歴史の1ページ目を刻む試合に臨んだ。
立ち上がりはパナマがフィジカルを活かし、特にゴール前では拮抗する場面もあったが、9分、岩渕がドリブルでの仕掛けからシュートを放つと、GKに阻まれたものの、こぼれ球を菅澤が押し込みネットを揺らした。2-0で迎えた前半32分には、この1試合のために30数時間をかけて合流した長谷川が定評のある技術を見せる浮かせたゴールで代表9得点目を挙げた。
長谷川は試合後フラッシュインタビューで「自分の得意の形というか、他の場面でも出していけばもっと大量得点につないだと思うので、質の所を挙げていきたい」と振り返った。前半9、42分に2得点を奪っていた菅沢は、5-0で折り返した後半11分、長谷川から左サイドでパスを受けたFW岩渕真奈(アストンビラ)の正確なクロスをゴール前中央で、頭で合わせてハットトリック。代表通算24得点とした。
高倉監督は「7点取って勝てたことは良かったと思いますけど、停滞する時間もありましたし、細かいところで判断ミスや精度の低さも目立った。そういうところを上げていかないと。守備の所はチームとしてやってきている。ポジショニングや圧力をかけていくところは良くなったと思う」と収穫と課題を挙げた。さらに、「素晴らしいスタジアムで声援も聞こえましたし、ぜひここで決勝を迎えたい強い気持ちを持ちました」と、8月6日の決勝進出をイメージした。