IOCバッハ会長「日本人の粘り強くへこたれない能力で五輪開催を」5者協議始まる 前回の「緊急事態宣言は五輪と関係ない」発言を反省か
28日=オンライン 東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)、東京都の小池百合子知事(68)、丸川珠代五輪相(50)、IOC(国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ会長(67)、IPC(国際パラリンピック委員会)のアンドリュー・パーソンズ会長(44)による5者協議が午後6時半から始まった。冒頭のあいさつで、バッハ会長は、先日のIOC理事会で「(日本の)緊急事態宣言は五輪と無関係」と、言葉足らずで反感を買ったコメントを反省したのか、一転、美辞麗句を並べた。
「我々は日本と一緒に手を携えて、安全安心の形で大会を開催していく。日本国政府の決定、都が要請された緊急事態宣言を尊重している。皆様は国内の連帯感を持ち、しなやかさを持っている。粘り強さ、へこたれないということは歴史を通して証明しています。この能力を持って逆境をはねのけ、オリンピックも乗り越えることが可能だ」と、言葉を選にながら改めて今夏の東京オリンピック(五輪)・パラリンピック実現へ努力する姿勢を強調した。会議の後、感染防止のガイドラインとなる「プレーブック」が公表される。5者協議では、変異株による感染拡大に伴い、観客上限決定の見送りなどが協議される予定。