スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2021年3月22日 (月)

東京五輪組織委員会 増員した12名の女性理事初参加の理事会でジェンダー講習会、橋本会長「(佐々木宏氏の辞任に)大変残念、責任感じる」と謝罪し改革に強い意欲見せる

22日=都内 東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)は、この日行われた理事会の冒頭あいさつで改めて、大会の開閉会式の総合統括だった佐々木宏氏(66)の、容姿を侮辱するような企画案について「大変残念。開会式まで残された時間も少ない中、私としても責任を感じている」と、佐々木氏から辞任が申し出された経緯などを報告した。佐々木氏は、式典に出演予定だったタレント・渡辺直美さん(33)の容姿を侮辱するような演出案を昨年3月グループ内に提案。文春オンラインがこの詳細を報じたため、18日に自ら辞任を会長に申し出た。会長が就任して以降、この日は、12名増員した女性理事が理事会デビューを果たし、理事会前には、新任の來田享子理事(中京大スポーツ科学部教授)が「オリンピック憲章とジェンダー平等に関する講演会」を理事、組織委職員、オンラインで視聴可能だった関係者らに向けて開催。これは、橋本会長就任時に理事会、評議会の懇親会のなかでも、前・森会長の女性差別発言に対し、組織委のジェンダー問題改革の一環として、行うべきでは?と提案されていたもの。新生理事会で、「組織委員会は時限組織でも、今後のわが国のレガシーにもなれるよう、皆さんで取り組みたい」と、ジェンダー問題への改革に、強い決意を示すものとなった。
この日出席した新しい女性理事(12名)
・日本パラリンピアンズ協会会長 大日方邦子
・東京大学公共政策大学院客員教授 齋木尚子
・株式会社イー・ウーマン代表取締役社長 佐々木かをり
・公益社団法人東京都障害者スポーツ協会会長 白石弥生子
・東京大学大学院人文社会系研究科教授    白波瀬佐和子
・公益財団法人日本オリンピック委員会理 高橋尚子
・登別アシリの会代表  芳賀美津枝
・桜坂法律事務所パートナー弁護士  林いづみ
・桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部教授 日比野暢子
・公益財団法人日本オリンピック委員会常務理事  籾井圭子
・医療福祉大学医学部感染症学教授    矢野晴美
・中京大学スポーツ科学部教授   來田享子

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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