Jリーグ26日、プロ野球3月26日の開幕目指す 外国籍選手の入国時の待機期間短縮も政府に要望 第25回NPBJリーグ対策会議実施
8日=オンライン プロ野球とサッカーのJリーグが連携して設置した「新型コロナウイルス対策連絡会議」の第25回会議が行われ、プロ野球は3月26日、Jリーグは2月26日と、ともに予定通り開幕を目指す方針を確認した。政府の緊急事態宣言は、7日以降、10都府県で継続しており、宣言対象地域でのイベントは上限5000人、収容率50%を目安と定めている。Jリーグでは開幕に先だって、「フジゼロックススーパーカップ」(20日、埼玉スタジアム)が行われる。村井満チェアマンは「緊急事態宣言発令中の試合になるので、超厳戒態勢下として(運営を)考えている」と、基本的に昨年と同じ観客の入場制限、感染防止対策を行って試合を実施する。また会議では、政府のビジネストラック、アスリートトラックの停止によって、外国人選手などの入国に影響を受けている制限について、感染症専門家との意見を交換した。
これについて、NPB・斉藤コミッショナーは政府に対し、外国籍の選手らが入国した際、2週間の待機期間を短縮するよう要望すると説明し、「何らかのアピールをしたいと思っている。科学的な根拠に基づいて、できればいいが、まずは運用面での変更を申し出られれば」と話した。
現行ルールでプロ野球、Jリーグともに、在留資格を持つ選手らは来日から2週間の待機が必要となるため、チーム合流が遅れ、強化に大きな影響が生じている。Jリーグはオンラインの会見中にその人数を公表し、選手23人、監督らスタッフ6人、家族24人、合計53人の来日の目途が立っていないと明らかにした。中には、今季J1に昇格した徳島ヴォルティスでも、新監督が来日する見通しが立っていない。
専門家チームの三鴨広繁・愛知医科大教授は「五輪に向けて試料を提供することは、必ず五輪・パラリンピックの開催に大きな影響を与え、参考になる」とし、今後科学的根拠を基に、待機期間を現状の2週間から1週間や10日間に縮め、PCR検査で陰性となった選手らはチームに合流できるよう求める案をあげた。
折しも、IOC(国際オリンピック委員会)は、先週、感染予防対策をまとめた「プレーブック」を発表(関係者用)しており、今後、選手、観客用にもこうしたガイドラインが世界に示される。一方、その内容は、すでにNPB、Jリーグの対策会議が示し、運用したものがほとんどで、組織委員会は今後、国内プロリーグのガイドラインを盛り込んでいく必要がある。