スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2021年1月 4日 (月)

村井チェアマン試合後に総括 「この風景は必ず世界に届くと思う」感染防止とスポーツの継続の両立に手ごたえ

Jリーグの村井満チェアマン(61)は試合後、オンラインの取材に応じ、新型コロナウイルス感染症対策とサッカーについて、今季の対応と知見を今後、国内外のスポーツ界に発信して行けるのでは、と困難なウイルスとスポーツの両立について手ごたえを口にした。年末年始、感染者数が高止まりで推移しており、この日は、菅義偉首相(72)が東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県を対象に、緊急事態宣言の再発令を検討すると表明。こうした状況下で国立競技場には2万4219人が来場した。
村井チェアマンは「感染の拡大が懸念される中だったが、全員に検温をお願いしてお迎えした。37度5分以上で退席した方は一人もいなかったし、救護室で看護をされた方も一人もいなかった」と万全の対策を敷いたとし、また、試合後、スタジアムを出る際には、密を避ける情報を動画で告知したり、CO2濃度を分析するなど、昨年3月から続けてきた感染防止のための知見をさらに科学的に裏付けようとしたという。「今日のようにしっかり対策を講じて協力をいただければ、感染防止対策とスポーツを続けていくことの両立は不可能ではない。気を緩めることなく2021年を迎えていきたいと思うし、この(感染防止と試合開催を両立させている)風景は必ず世界に届くと思う」と力を込めた。

 

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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