Jリーグルヴァン杯 FC東京が決勝延期、ACLと、過酷な日程を乗り越えて11季ぶり3回目の優勝
4日=国立競技場(観衆2万4219人) 柏レイソルに新型コロナウイルスの感染者が多数出た影響で、11月から延期になっていたJリーグの「ルヴァン杯」が、国立競技場で7年ぶりの決勝を迎えた。今季のJ1復帰後の初タイトルを狙う柏と、長谷川健太監督が就任して初のタイトルを目指すFC東京(ともに同カップ戦の優勝は2回)の今季の対戦は2回。7月のリーグ戦ではFC東京が1-0で勝利したが、10月に味スタで開催された試合では柏が3-1と拮抗したなかで決着をつける3試合目となった。前半16分、FC東京のFWレアンドロがペナルティーエリアの左でボールを持つと、ドリブルで中に切り返しをしてからシュート。ボールはFC東京・GK波多野豪の手をすり抜けゴール右隅に。今季リーグ戦では先制した試合14試合を勝利につなげたFC東京が優位に立つ先制で滑り出した。前半45分、柏はクリスティアーノがCKからチャンスを生み出す。オルンガが高いボールに体を張って落とすと、混戦のゴール前で詰めていた瀬川祐輔が、GKが弾いたところ素早く右足でゴールに押し込み、前半終了間際で同点に追いついた。
後半22分、交代で入ったFC東京・アダイウトンが、永井謙佑がヘディングでエリア内へ送ったパスにアダイウトンがトーキックで合わせるシュートを放ち、これで勝ち越しに成功。コロナ禍で強いられたハードスケジュールに加え、カップ戦の延期、ACL出場と過酷なシーズンを黙々と乗り切ったFC東京が3回目の栄冠をもぎ取り、長いシーズンを終え、新しいシーズンのスタートも同時に切った。